ベンチャーの成功と失敗を分ける要因は何か?
「ベンチャーの成功と失敗を分ける要因は何か?」
これは、私がベンチャー企業の支援活動をする上で、追い求めているテーマです。
私は、これまで何百というビジネスプランを見てまいりました。そして、数多くのベンチャーの成功と失敗、スタートと、そして終わりを見て参りました。
また、ライフワークとしている起業家の自伝、評伝もこれまで数百冊研究して参りました。
一連の活動の中からおぼろげながら結論のようなものを導き出せるようになりました。以下は私が考えるベンチャー成功の法則です。
まず、私が提唱する起業に必要な3要素である「心」・「技」・「体」を充足することが必要と考えます。
次に適切なタイミングで適切な収益を上げられる「ビジネスモデル」が必要と考えます。
最後に、上記2つの条件が満たされているのであれば、「あきらめないこと」が必要と考えます。
これら3つの条件こそがベンチャー成功の法則ではないかと私自身は考えます。
起業家に必要な3要素
起業家に必要な3要素は、「心」・「技」・「体」の3つではないか、と私は考えます。剣道、柔道などの武道で「心技体」という言葉がよく使われます。
すなわち武道の向上で必要なのは、「心」を磨き、「技術」を磨き、「体」を磨くことです。
起業においても、同じ要素が起業家に求められるのではないか、と私は考えます。
「心」とは起業における「志」であり、「技」とは「経営や商売におけるテクニック」であり、「体」とは「実際に商いをしていくための能力」のことです。
起業家に「心」が欠ければ、野放図で無味乾燥な儲け主義の企業になります。
起業家に「技」が欠ければ、無知で前近代的な企業になります。
起業家に「体」が欠ければ、頭でっかちの実のない企業になります。
つまり、この「心」・「技」・「体」の3要素の向上に努めることが、起業家に必要な条件であると、私は考えます。
駒 林 健 一
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